久々のASUS 2in1タブレットPC『TransBook T100TA』関連の記事となりますが、今回、とある出来事をきっかけにWindows10へのアップグレードを行う事になったので、その旨を書き連ねてみたいと思います。
今回は、一度PCを購入時の状態に完全初期化を行った上でアップグレードを試みていますが、通常、Windows10へアップグレードする際は、今までのWindowsシリーズと異なり、現在の環境を引き継いだままアップグレードインストールを行う事をMSは推奨しています。
では何故初期化を行ったかと言えば、まず第一に、初期の真っ新な状態から手順通りにアップグレードを行うのがやはり最も確実で安全だから、というのがあります。(そもそも10のアップグレード失敗の原因となっているのは、様々な外部ソフトの導入に起因するものです)
第二に・・・と言いますか、実を言うと、そもそも今回のアップグレード実行の契機となったのが、10へのアップグレードを何の準備もする事なく不意に実行してしまうという致命的ミスを犯し、案の定アップグレード失敗&ブートエラーにより起動不能になってしまった事にあり、本来なら期限ぎりぎりの夏頃まで待つ予定でした。(冒頭の"とある出来事"とはこの事だったりします…)
まぁこのように、10への不用意なアップグレードによって二進も三進もいかない事態になってしまった方は非常に多いようで、これに関係する修理依頼はかなり多いのが実情です。特に古いデバイスからの10アップグレードを検討中の方は、十二分にご注意されて下さい。(ただ、OSが起動しなくなるだけで、保存データ自体は消える事はまずありません)
と言うわけで、以下が実際に行ったアップグレード手順です。
(1) 『ASUS TransBook T100TA-DK32G』を購入時の状態へリストア
・・・Windows8.1に標準搭載されている"PCのリセット"から行いました。
(2) Windows Updateを行い、現時点で提供されている重要な更新のみを全て適用
・・・追加の更新の項目欄にLANドライバやタッチパッド関係等のドライバが出てくると思いますが、これらはアップグレードの際に失敗要因になり得ますのでスルーします。
(3) ASUSのサポートページから、Windows10用各種ドライバを事前準備し、BIOSのみを先にアップデート
・・・古い機種の場合、BIOSを更新しないと10がインストール出来ないものもありますので、アップグレードの前にBIOSを最新バージョンに更新しときます。
ここまでが事前準備となります。(なお、ここまでで半日掛かってます…)
(4) Windows Update経由ではなく、『メディア作成ツール』からアップグレードを実行
・・・現時点では、MS謹製の『メディア作成ツール』を用いてアップグレードインストールを行うのが最も確実な方法と言われています。
ただし、インストールファイルを全て事前DLするため、かなり時間が掛かります。
また、10のファーストログインの際のアカウント種類は、後にMSアカウントとリンクする予定でも、ローカルアカウントとしてログインして下さい。
(5) アップグレード完了後、各種ドライバをインストール
・・・Windows10用のものが提供されてなければ、8.1用のものをインストールします。
ちなみに、アップグレード完了直後の時点でも、画面の自動回転やタッチパネル、Fnキー等は普通に反応しており、デバイスマネージャで見てもビックリマークが出てるようなものはなかったです。
以上がアップグレード手順となります。
次に、アップグレード後の感想等のを列挙してみます。
◆ アップグレード後の動作パフォーマンスについて
各種動作確認も行い、現時点では正常に動作しております。
なお、他所のブログ等では、"10にすると激重になる"との報告もありますが、今の所、10にして特に動作が重くなったようには感じません。
ただ、起動時間(ASUSのロゴが出てログイン画面が出るまで)は多少長くなかったかな?って気はします。
◆ MicroSDのローカルディスク化について
8.1の時はMicroSDをローカルディスク化して使ってましたが、今回はリムーバブルディスクのままでも下記オンラインストレージの同期先として使えたため、ドライバ書き換えローカルディスク化は行っておりません。
また、インストール先にリムーバブルディスクを指定出来ないソフトウェアに関しても、大半はシンボリックリンクを用いれば対応出来ると思います。
◆ オンラインストレージ等のMicroSDへの同期について
Onedriveは、以前は同期先にリムーバブルディスクは指定出来ませんでしたが、今回は普通に同期フォルダとしてリムーバブルディスク(MicroSD)を指定出来ました。
Googleドライブも、普通にMicroSDに同期先指定出来ました。Evernoteについても同上です。
ただ、Dropboxは同期先がリムーバブルディスクではダメでしたので、シンボリックリンクで対応しました。
という訳なので、わざわざローカルディスク化する必要性はなくなりました。
とりあえずこんな所でしょうか。
総評としては、アップグレード完了まで相当な時間掛かった事を除けば、トラブルも無くすこぶる順調にインストール出来ました。
T100TAに限らず、現時点での最も確実なWindows10へのアップグレード手順は、『"リストア(初期化)"→"WindowsUpdate"→"メディア作成ツールからアップグレード"』だと思われますので、Win10へのアップグレードが上手く行ってない方は、この手順で試される事をお勧めします。
ちなみに、噂のコルタナさんも問題無く使えました。(実際使う事はあまりなさそうですが…)
※後日追記
メインPC(デスクトップ)の方もWindows10にアップグレードしました。(遂にマイPCも『Windows10』にアップグレードしました!)
こちらはWindows7 Ultimate 64bitからのアップグレードになります。
現環境を維持したまま行ったのですが、予想外にすんなり出来た上、その後も何ら問題無く使えてます。