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無償アップグレード期間が今年の夏までに迫っている『Windows10』ですが、この10へのアップグレードに関係するトラブル修復依頼が非常に多く見受けられる事態になっているのが現状です。

Windows Updateを通じて、"気軽に"アップグレード出来るよう提供されてしまっている事もあり、そのまま何の事前準備もせずにアップグレードを行ってしまうと、OSが起動不能になるレベルのトラブルが発生する可能性があり、かなりの注意が必要です。

そこで今回、Windows10にアップグレードする際に行うべき事前準備を、簡単にまとめてみました。

(1) まずは必要なデータのバックアップ
写真・動画やオフィス文書等、大事なデータはオンラインストレージか外部メディアに必ずバックアップしてください。
10へのアップグレード失敗でデータ自体が消えるケースは殆ど無いのですが、OSが起動しなくなりデータを閲覧出来なくなる恐れがあります。

(2) 接続されている外部デバイスは全部外す
プリンタやスキャナ、ペンタブレット、外付けHDD等の有線接続されている外部機器は、事前に全て外しておいてください。

(3) 『EaseUS System GoBack』でロールバックイメージを作成
10にもダウングレード機能が付いてはいますが、はっきり言ってかなり不安定です。
なので、『EaseUS System GoBack』と呼ばれるフリーソフトを用いて、事前にシステム丸ごとのバックアップを作っておくのがベターです。(ただし、Cドライブと同じ容量の外部メディアが必要になります)

(4) セキュリティ関係のソフトは可能ならば一時アンインストール 
NortonやMcAfee等のアンチウイルスソフトや統合セキュリティソフトは、機能の一時停止ではなく、アンインストールを行ってください。
なお、PCによっては、インストールメディア等が付属しておらず一度アンインストールすると再インストールが出来なくなるものもあるようなので、注意が必要です。

(5) ドライバを可能な限り全て一時アンインストール
特に、古いPCのよりシステムの"深い"部分のドライバ(チップセットドライバ等)は、アップグレードの際にトラブルの原因になりやすいので注意が必要です。
なお、事前にアンインストールした各々のドライバのインストーラをDLして用意しておいてください。(古い機器だと10に未対応の場合もあります)

(6) Windows Update経由ではなく、『メディア作成ツール』を用いて10へアップグレード

ここが一番重要なポイントになります。
Windows Updateから10へアップグレードするのが一般的ではありますが、MSが無償提供している『メディア作成ツール』と呼ばれるソフトウェアを用いてアップグレードを行うのが、より確実な方法です。
ただ、いくつか注意点がありますので、使い方に関しては、こちらのページをご参照下さい。

簡単にまとめると以上です。
Windows10へのアップグレードのご依頼は何件かありましたが、主に以上の方法用いて行った所、現時点ではトラブルは発生しておりません。
なお、最も安全にアップグレードする方法は、やはり一度システムの初期化を行い、購入時の真っ新な状態に戻してから10へアップグレードするのが安全ではあります。