いやはや、まさか最終カードの144試合目で優勝が決まるとは開幕前は夢にも思いませんでしたが、2011年以来となるリーグ優勝をやっと決めてくれました。

まぁあれだけの大補強しただけに当然と言えば当然ではありますが、相変わらずの此処一番での勝負弱さが結局改善されず、結果これだけもつれにもつれた大接戦を演じてしまった感は否めません。

パっと見の数字だけは立派(チーム打率長打率OPSいずれもトップ、チーム防御率2位)ではあったんですが、頑なに打線オーダーの固定化する方針が、今年に限っては裏目に出たんじゃないかと思います。
特に、二番今宮と、イデホの四番固定の二点ではないでしょうか。

今宮も、四番のイデホが去年以前通りのクラッチヒッタータイプでキッチリとランナーを帰してくれる勝負強いバッターのままであれば、犠打専用打者として二番固定でも打線は機能したとは思いますが、今年は何故かデホが極端に勝負弱いバッターとなってしまった結果、上位打線が巧く機能せず、ここぞの場面で点が取れない、という光景を多く見ることとなってしまいました。
ただ、イデホ四番固定に関しては、そういう契約内容だった可能性も無きにしも非ずな上、そもそも松田が離脱した事もあって代わりになり得る四番も居なかった、という面も多分にあり、致し方なかったとも言えますが・・・。

投手陣に関しては、ウルフの離脱と攝津の不振が大誤算ではありましたが、先発中継ぎ共にかなり良くやったと思います。
中継ぎは今年も12球団最強を誇り文句無しだったですし、弱点と言われていた先発も、今年はQS率は12球団トップの56.94%と、体感以上に十分に仕事をしたと言えます。
特に、CランクFA加入でありながら、ワンシーズン通して先発ローテを守り、二桁勝利・貯金を作った中田賢一(11-7 4.34)は、数字以上に評価出来ると思います。

さて、MVPは誰になるのかも気になる所ですが、大方の予想だと、やはり柳田(.3167 18HR 70打点 33盗塁)が最有力候補なようですね。
HRが物足りない感はありますが、この数字は立派だと思います。
ただ個人的には、MVPは勝ち継投の柱としてフルに活躍し、この年になってキャリアハイレベルの数字も残した五十嵐にあげたいですね。
最後の最後になってヘバってしまいましたが、そもそも彼の活躍無くして優勝は無かったですし、63試合 防御率1.52 44ホールドという成績も、文句なしに立派なものだと思います。

無事リーグ優勝を決め、続いては15日からCSが始まります。
正直打撃陣の状態が気になる所ではありますが、現状のエースである大隣を一番手として、このまま日本一へ向けて突っ走って言ってくれるでしょう。多分。